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大腸炎

大腸炎とは

大腸炎とは

大腸炎は感染症や血流障害など様々な原因で炎症を起こす腸疾患で、主な症状は腹痛や下痢、血便を引き起こします。

感染性腸炎

細菌やウイルスなどの感染性病原体により、腸内の炎症、頻繁な嘔吐や酷い下痢などの症状を引き起こす病気です。
感染性腸炎の原因となる主な病原体には、O-157やノロウイルスやロタウイルス、腸炎ビブリオ菌やサルモネラ菌などが挙げられます。
一般的に、細菌性は夏季に、ウイルス性は冬季に多く発生すると言われています。
重症化し、死に至るケースもあるため注意が必要です。

虚血性腸炎

血流の障害が原因で大腸の粘膜に炎症や潰瘍などを引き起こし、強い腹痛、下痢、血便などの症状が現れます。虚血性腸炎は重症度に応じて「一過性型」「狭窄型」「壊死型」の三つに分けられます。
血流の低下や虚血が原因になる病気で、動脈硬化になりやすい糖尿病や高脂血症などの疾患がある方は虚血性腸炎になりやすいと言われています。

潰瘍性大腸炎

大腸や粘膜に慢性的な炎症がくりかえし起こる病気で、主な症状は腹痛や下痢、血便や粘血便などがあげられます。
潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis)は原因不明の疾患で根治する治療法がなく、難病指定されている炎症性の大腸疾患です。
重症度によってステロイド剤の使用を減らすための「顆粒球吸着療法」で治療するケースもあります。

クローン病

大腸や小腸などの消化官の粘膜が慢性的な炎症を起こす病気です。
潰瘍性大腸炎と同じで原因不明の炎症や潰瘍が生じる厚生労働省の指定難病です。
クローン病(Crohn’s Disease)の主な症状は腹痛や下痢、発熱、体重減少、貧血などがあげられ、症状が治まる「寛解」と症状が現れる「再燃」を長期間くりかえします。

重症度に応じて、ステロイド剤の使用を減らすために顆粒球吸着療法で治療する場合もあります。

大腸炎の検査

大腸炎の検査

大腸炎の検査は血液検査、腹部レントゲン検査、腹部エコー検査、便培養、内視鏡検査(大腸カメラ)など様々な検査方法があります。
その中でも確定診断には大腸カメラ検査が必要不可欠な検査になります。
大腸カメラ検査は腸内を直接みるため、炎症の状態や重症度を正確に観察するだけでなく、粘膜を採取して病理検査をすることも可能です。

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