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ピロリ菌検査・除菌

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ピロリ菌とは

ピロリ菌とは

ピロリ菌の正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ菌」といい、非常に強い胃酸がある胃の中でも生き続けることが出来る細菌です。

いつ、どのように感染するのか

ピロリ菌が感染するのは主に免疫の少ない乳幼児、特に5歳以下のときであるといわれています。
感染経路は、大きく分けて2つあり、「不衛生な環境での飲食」「家庭内感染」と言われています。
乳幼児期に、現在よりも不衛生な環境での飲食していた50歳代以上の人はピロリ菌の感染率が高いのに対して、公衆衛生が良くなった今では感染率は低くなっていることからも、水や食べ物からの感染が大きく関わっていることがわかります。
家庭内感染では、ピロリ菌に感染している親から、免疫の少ない子供に感染させてしまう場合があります。

ピロリ菌の検査

内視鏡を使用しない方法

検便検査法

検便で便中のピロリ菌を直接調べます。
尿素呼気試験より簡単で同等の精度があり、経済的にも費用を抑えることが出来ます。

尿素呼気試験法

尿素を含んだ検査薬を飲む前後に専用の検査バッグに息を吹き、その呼気を調べる検査方法です。
ピロリ菌が産生するウレアーゼが胃の中の尿素を二酸化炭素とアンモニアに分解するため、二酸化炭素の増加を測定することが出来ます。
尿素呼気試験法の検査は体への負担もなく簡単ですが、絶飲食で来院していただく必要があります。

抗体測定

ピロリ菌に感染すると抗体が血液中に産生されます。
血液や尿で、この抗体や抗原の量を測定し、ピロリ菌の存在を判定します。

内視鏡を用いる検査法

迅速ウレアーゼ法
迅速ウレアーゼ法

ピロリ菌はウレアーゼを産生し、胃の中の尿素を分解します。
内視鏡検査の際に胃の粘膜を採取し、ウレアーゼの反応を検査します。
内視鏡検査後、ピロリ菌の存在を診断できます。
また、除菌後の検査では、偽陰性になってしまう場合があります。

鏡検法

内視鏡で胃から摘出した一部をHE(ヘマトキシリン-エオジン)染色、ギムザ染色、により染色し、顕微鏡で観察をする検査方法です。
内視鏡検査後、1~2週間ほどでピロリ菌の存在を診断できます。
また、除菌後の検査では、偽陰性になってしまう可能性があります。

培養法

内視鏡検査で胃粘膜の一部を採取したものから菌を培養し、ピロリ菌の存在を確認します。
培養法での検査結果は、1~2週間ほどかかってしまいます。
また、除菌後の検査では、偽陰性になる場合があります。

ピロリ菌の除菌治療について

ピロリ菌は、薬で除菌することが出来ます。
薬での除菌方法は「Triple therapy」とよばれる、抗生物質を2種類と胃酸を抑制する薬を一緒に1週間飲む方法です。
一次除菌の成功率は75%で、二次除菌では90%と多くの方が胃の中のピロリ菌を除菌することが出来ます。
ピロリ菌によって慢性胃炎や胃十二指腸潰瘍などの病気が引き起こされた場合は、除菌治療を行います。
ピロリ菌は胃がんの発がん物質であるため、ピロリ菌を除菌すれば胃がんや胃十二指腸潰瘍の再発を予防できます。
また、ピロリ菌の除菌療法では慢性胃炎や胃十二指腸潰瘍の方は、保険診療でのピロリ菌の検査及び治療を受けることが出来ます。
それ以外の方は自費治療になりますが、最近ではピロリ菌が慢性蕁麻疹や鉄欠乏性貧血に関係していると言われることから自費診療で除菌治療する方が増加しています。

保険でピロリ菌除菌治療が出来る場合

慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の方でピロリ菌の存在が確認された場合。

ピロリ菌の除菌治療

感染診断

胃内視鏡で、慢性胃炎やピロリ菌の検査を行います。
検査方法は何種類かありますが、「迅速ウレアーゼ法」であれば検査後すぐにピロリ菌の存在を診断できます。
陽性の場合、薬での除菌治療をしていただきます。

病理確認・副作用確認

内視鏡検査の診断結果をご説明します。
除菌治療での副作用がないか問診を行います。

除菌効果判定

薬での除菌治療が成功したか検査を行います。
検便を提出していただくだけで検査は終了です。

結果説明

1次除菌の結果をご説明し、除菌不成功の方には2次除菌法をご説明いたします。

除菌薬による副作用

除菌薬による副作用

1. 軟便・下痢(便がゆるくなる)
2. 味覚異常(食べ物の味がおかしく感じる、金属のような味がするなど)
3. 肝機能障害
軟便・下痢や味覚異常は自覚しやすい副作用ですが治療は中止せずに1週間続けていただきます。
肝機能障害の自覚症状はほぼありません。

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